デザインアンテナはどんなアンテナ?
デザインアンテナと八木式アンテナの違い
テレビ受信用のアンテナは大きく分けて八木式アンテナとデザインアンテナの2種類があります。
八木式アンテナとは、アナログテレビ時代から日本で広く普及していたアンテナです。
魚の骨のような形が特徴で、今でも多くの住宅で利用されています。
一方のデザインアンテナとは、ボックス型のアンテナで平面アンテナとも言われます。
一見するとアンテナに見えない形状をしいることから、外観を損なわないといった理由で人気が高まってきています。
ボックス型のものの他に小型のものや筒型のものなど様々なバリエーションがあることも特徴です。
豊富なカラーバリエーション
デザインアンテナはカラーバリエーションが豊富です。
ホワイトとブラックが基本ですが、ライトブラウンやブラックブラウンなどもあります。
様々な住宅の外観に合わせてバリエーション豊かなアンテナを選ぶことができます。
デザインアンテナ設置の失敗例8選
失敗その1勝手に八木式アンテナを取り付けられた
住んでいる地域の電波が足りない場合、八木式アンテナの設置を勧められることがあります。しかし、なんの説明もなく八木式アンテナに変更して設置する業者はNGです。
工事後に気づいてしまって、再設置にはまた別料金がかかるといったトラブルを避けるためにも、しっかりと説明してくれる業者を選びましょう。
失敗その2建物がデザインアンテナを設置できない地域だった
デザインアンテナは基本的に取り付け位置が壁面となりますので、テレビ塔から離れた地域や、周辺に建物が多い地域では施工できない場合があります。
その場合は、サイドベース施工やユニコーンアンテナなどを、ご提案させていただく場合があります。
さまざまな提案を行ってくれるアンテナ工事専門業者に施工を依頼することをおすすめします。
失敗その3自分で買ったけど取り付けられなかった
デザインアンテナは家電量販店にも売られています。自分で取り付けたいと思う人もいるかと思います。
しかし、アンテナ工事は普通のDIYとは違い屋外の高所作業となるため、慣れない方の作業は大変危険です。
施工実績が豊富で、電波測定器を使用して、適切に受信調整を行う「アンテナ工事専門店」に相談されることをおすすめします。
失敗その4壁に穴を開ける必要があると知らなかった
新築の外観は少しでも綺麗に保ちたいですよね。
デザインアンテナは基本的に外壁に設置することになりますが、外壁設置の際はビス止めのための穴を開ける必要があります。
使用するネジは、屋外コンセント・ドアホン・電気メーター・ガス給湯器・雨樋金具・ポストなどと同じか、それよりも小型のネジを使用します。
光回線を引く場合も支持金具は「ネジ留め」されていますので、アンテナのネジだけが問題となることはありません。
デザインアンテナは外壁以外にも、ベランダやマスト、自立柱、屋根裏への設置ができます。どうしても外壁に設置したくないといった場合は施工業者としっかり打ち合わせを行いましょう。
失敗その54K8K放送も見れると思っていた
地上波デジタル放送では4K8K放送は行われていません。
4K8K放送を視聴するためには、4K8K対応BSアンテナが必要です。
築年数が古い住宅については、建物内部設備が古いため建物側の改修工事が必要になる場合があります。
失敗その6BS放送も見れると思っていた
デザインアンテナは地上波専用のアンテナです。
BS放送も視聴になる場合は、別途BS専用のパラボラアンテナの設置が必要です。
見積もりの際にBSアンテナの有無を確認しましょう。
失敗その7金額が思ったより高かった
アンテナ工事のみを安価に表記して、集客している工事店があります。
ブースター工事や、出張費・高所作業費・防水処理費など、トータル費用で検討しましょう。
金額は高めでも、高品質な部材を使用していたり、素晴らしい工事を行う工事店もあります。
金額だけでなく、工事内容も確認して、良質で適正価格で施工している工事店に依頼しましょう。
また、家電量販店やハウスメーカーを通して依頼すると仲介手数料がかかります。アンテナ工事専門業者へ直接依頼することで紹介料などカットされ、良質な工事を安価で行うことができます。
失敗その8安定したテレビ視聴ができなかった
デザインアンテナ工事は八木式アンテナと比較して、施工が難しいアンテナ工事となります。
経験の浅い作業員や、施工実績の少ない工事店ですと、安定した受信環境を整えることができず、工事後に受信不良が発生することがあるようです。
アンテナの向きは大丈夫か、設置の高さは十分か、施工業者にきちんと確認することをおすすめします。
デザインアンテナの設置場所
①壁面
一番多い設置場所です。特に問題がなければ通常は壁面に施工します。
すっきりまとまり美観の面でも優れています。
②屋根裏
屋根裏にアンテナを取り付ける工事です。
アナログ放送時代は電波の特性上、建物内で電波を受信することは難しかったですが、地上波デジタル放送では、一定水準以上の電界強度と電波品質を確保できればテレビを映しだすことが可能となりました。
完全にアンテナが見えなくなるので、アンテナを外から見えない場所に設置したい場合におすすめです。
③ベランダ
ベランダはメンテナンスがし易いのが特徴です。
ただ実際には、しっかりとした施工を行えば、アンテナはメンテナンスフリーですので、40年以上何もしなくても受信できる場合が多いと思います。
自分でDIYしたい方などはお勧めだと思います。
④サイドベース
アンテナを高く上げたいときの施工方法です。
アンテナを高く設置することにより、安定した電波を受信することができます。
テレビ塔から離れた地域や、近隣に建物が多い地域などの場合に、有効的な施工方法となります。
⑤自立柱
スッキリポール(自立柱)が設置されている住宅にはスッキリポールへ設置することになります。
一番オーソドックスな場所は壁面。可能なら屋根裏がオススメ
デザインアンテナの一般的な設置場所は壁面ですが、屋根裏に設置することもできます。
屋根裏に設置することで災害リスクの低減、故障リスクの低減、汚染リスクの低減に繋がります。
また、アンテナが外から完全に見えなくなるため外壁につけたくないといったお客様にもぴったりの設置方法です。
指向性が強い八木式アンテナの方が受信感度的に適している場合は、そちらをお勧めする場合があります。屋根裏は外からアンテナが見えないため、どの様なアンテナを設置しても外観を気にする必要はありません。
屋根裏に設置するための条件はありますか?
屋根裏にアンテナを取り付けるにはいくつかの条件があります。
屋根裏があること
まず、屋根裏があることが条件となってきます。
当たり前ですが、屋根裏がない勾配天井のような住宅には屋根裏にアンテナを取り付けることができません。
十分なスペースがあること
2つ目の条件は、屋根裏に十分なスペースがあることです。
人が入っていく事ができないような狭い屋根裏は、取り付けが難しくなります。
弊社では狭い屋根裏での施工実績もいくつかありますが、基本的には屋根裏にアンテナを設置するためには作業するための十分なスペースが必要です。
屋根裏のスペースが狭くて不安だけど屋根裏にアンテナを設置したいといった方は、屋根裏にアンテナを設置ができるかどうか、施工担当者に相談してみてください。
アンテナ配線が屋根裏に通っていること
3つ目の条件は、アンテナ配線が屋根裏に通っていることです。
アンテナを取り付けただけではテレビは映りません。建物に施工されているアンテナ配線に接続する必要があります。
屋根裏にアンテナ配線が通っていない住宅で屋根裏アンテナ設置をする際は、配線の仕様変更が必要になってきます。
弊社ではそのような住宅での施工実績も多数あります。配線自体も目立たなくきれいな仕上がりの工事プランをご提案させていただいております。
新築に設置するならデザインアンテナがオススメな4つの理由
スッキリとしたデザイン
新築住宅を建てられた際は、新しくアンテナを設置しなければなりません。デザインアンテナのスタイリッシュなフォルムは新築住宅にピッタリです。
アンテナは数十年使っていく住宅設備なので、新築住宅を建てた際に設置するのがベストです。
倒壊するおそれがない
デザインアンテナは壁面に設置することができるため、台風などの強風でも影響は少なくなります。
また、雪が多い地域でも落雪による事故が軽減します。
デザインアンテナは条件が揃えば屋根裏に設置することもできるため、風の影響を完全に防ぐこともできます。
詳しくはお問合せフォームよりお問い合わせください。
鳥が止まりにくい
従来型の魚の骨の形をした八木式アンテナですと、アンテナに鳥が止まり、屋根が汚れてしまうことがありました。
しかし、デザインアンテナは壁面に設置することができるため、鳥がアンテナに止まりにくく、アンテナ周りが汚れにくくなります。
太陽光発電に影響しない
壁面やベランダに設置できるため、屋根上にある太陽光パネルに影響しません。太陽光パネルがある新築住宅でも安心して設置ができます。
デザインアンテナを設置したお客様の声
平屋新築戸建て購入時にデザインアンテナを設置(30代女性)
電波状況だけでなく見た目にも配慮した提案をしていただき大変満足しております!
暑い中、長時間でしたが、丁寧にお仕事をしてくださり、ありがとうございました。
新築戸建て購入時にデザインアンテナを設置(40代男性)
デザイン性が良く、外壁に取り付けても違和感がないところが大変良かったと思います。
雨の中で大変そうでしたが、一つの文句もなく施工して頂きありがとうございました。
平屋新築戸建て住宅にデザインアンテナを設置(30代女性)
今日は説明から取り付けまで丁寧にやってくださりありがとうございました。
柔らかい物腰の担当者さんでいろいろ聞きやすかったです。
平屋なので大きいアンテナが着くと外観に影響しそうで不安だったのですが、目立たないデザインアンテナをつけて下さりスッキリとした仕上がりで大変満足しています。
また何かあったときは御社に相談したいです。この度はありがとうございました。
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これでわかる!失敗しないデザインアンテナの選び方
1.まずはご自宅の電波状況を知りましょう
アンテナ工事を専門業者に依頼する場合は、現地調査を行うのでアンテナを取り付けたのにテレビが映らないといったことはありませんが、設置したいと思っていたアンテナを設置できなかったり、思っていた場所に設置できなかったりすることはあります。
また、アンテナの専門知識がない業者に依頼してしまった場合は、電波の受信が不安定になったりする可能性もあります。
そのようなことにならないよう、設置したいアンテナでも問題なくテレビが視聴できそうかを事前に確かめておくことも大切です。
地域ごとの電波の強さは「強~弱電界地域」と言った言葉で表現されます。
強電界地域 | 地デジ電波塔との距離が近い。周辺に電波の遮蔽物が少ない。 | どのようなアンテナや施工方法でもほとんどの場合受信可能 |
中電界地域 | 地デジ電波塔との距離がややある。電波塔との間に遮蔽物がある。 | 屋外にアンテナを設置すればほとんどの場合受信可能 |
弱電界地域 | 地デジ電波塔から距離が遠い。遮蔽物が多い。 | 受信性能に優れたアンテナや受信感度を上げる施工方法が必要 |
強電界地域であれば、設置できるアンテナの種類や施工方法の選択肢が多く、希望のアンテナでも問題なくテレビが見られます。
しかし、弱電界地域の場合は、受信性能に優れたアンテナが必要であったり、受信感度を上げるための施工方法をしなければならないため、しっかりと事前の現地調査をすることが重要となってきます。
都道府県の県庁所在地にお住まいの方は、メインとなるテレビ塔の出力が高いため、中電界以上の可能性が高いでしょう。
電波塔が目視で見える様な場所であれば、かなり電波が強いと考えられるため、強電界地域と思っていいでしょう。
あとは、近隣の家のアンテナをチェックしてみてください。壁に取り付けられているデザインアンテナは、取付位置が低くなるため、屋根上に取り付ける八木式アンテナより受信感度が劣るため、そういったアンテナが多い場合は、中電界以上の可能性が高いといえます。
2.素子数と動作利得
親局や中継局から離れるほど電波が弱くなります。電波が弱くなればなるほど受信性能に優れたアンテナが必要になってきます。
八木式アンテナにある魚の骨の短い棒のような部分を素子といいます。またはエレメントという言い方もあります。
この素子が多ければ多いほど受信性能に優れたアンテナと言えます。
しかし、素子数が増えれば増えるほど性能は良くなりますが、重量が増えたりサイズが大きくなり風を受ける面も大きくなるため、耐久性が落ちてしまうというデメリットもあります。
その点、風の影響を受けないデザインアンテナは壁に取り付けられるので耐風性能は優れているといえます。
デザインアンテナには素子がついておらず、受信感度の大きさを素子相当というように表現します。素子相当とは、八木式アンテナだったらこれくらいの受信感度という目安を表します。
素子の数値が高いほど動作利得が高くなります。動作利得とは電波を受け取る能力です。つまり、アンテナの感度です。数値が大きいほど利得が高く、受信しやすいということです。
また、アンテナに必要な能力は電波塔や中継局からの距離によって変わってきます。
素子数と電界強度の目安
強電界地域(80dBμV/m) | 4~8素子の八木式・平面アンテナ |
中電界地域(70dBμV/m) | 8~20素子の八木式・平面アンテナ |
弱電界地域(60dBμV/m) | 14~26素子の八木式 |
しかし、実際のところはこれらの電界強度はあくまでめやすで、一軒一軒によっても電波強度というのは変わってきます。そのため、専用の装置を使った調査をおすすめします。
また、アンテナ本体の性能よりも、取付位置による受信感度の差の方が大きくなる場合が多いため、重視すべきは取付位置となります。
3.ブースター内蔵のアンテナはおすすめできない
デザインアンテナの中には、アンテナ本体に電波を増幅する機能が備わった「ブースター内蔵型アンテナ」があります。
このアンテナは一定の効果がありますが、次の理由でおすすめはできません。
増幅出力が低い機種が多い
住宅のメインアンテナとして使用するには力不足です。
別途、メインブースターが必要になる場合があります。
テレビ端子の無い部屋に、単独でテレビだけ視聴したい場合など、サブアンテナとして使用する場合などの使い方が良いと思います。
増幅出力調整ができない
テレビ電波は一定水準の電波強度内で視聴できます。
つまり電波は弱いと映りませんが強すぎても映りません。
出力調整を行うことができないと、最適な受信レベルに調整することができません。
故障などの際はすべて交換となる
通常のアンテナ設備では、台風や落雷などでアンテナが故障した場合、損傷部分だけ交換することが可能ですが、ブースター内蔵型アンテナの場合は、アンテナと小型ブースターが一体となっているため、全部交換が必要となります。
4.アンテナのデザイン
デザインアンテナには様々なカラーバリエーションがあります。
白色や黒色といった色はもちろん、茶色やベージュといったカラーバリエーションもあります。
国内4大アンテナメーカーを紹介
現在日本で使用されている地上波デジタル放送用のアンテナは、マスプロ電工・DXアンテナ・日本アンテナ・サン電子というメーカーが製造した製品が主に流通しています。
豊富な商品ラインナップが魅力。国内トップシェアのマスプロ電工
国内テレビアンテナメーカーの中でもトップシェアを誇るのが、本社を愛知県日進市に置くマスプロ電工です。
テレビアンテナの他に、ブースターや分配器などの周辺機器はもちろん、テレビ受信機器、通信機器なども製造・販売しています。
また、防犯カメラなどのセキュリティ機器も製造しています。
マスプロ電工のテレビアンテナはラインナップが豊富です。家庭用のUHFアンテナは八木式アンテナやデザインアンテナの他に、卓上アンテナも取り扱っています。
デザインアンテナでは、壁面に設置するタイプの「スカイウォーリー」と屋根に設置するタイプの「ユニコーン」という2つの製品ブランドを展開しています。
耐久性に優れた特徴的な製品もあるシェア第2位のDXアンテナ
DXアンテナは放送受信関連機器専門メーカーとして各種アンテナやテレビの受信関連機器の販売・製造を行っています。2017年にはコンピュータ周辺機器メーカーのエレコム株式会社の子会社として事業展開を行っています。
そのほかには、防犯カメラなどのセキュリティシステム関連機器や通信関連機器なども販売しています。
DXアンテナのテレビアンテナは汎用性の高いモデルの他に、特徴的な製品も取り扱っています。例えば、4K8K衛星放送対応のBS放送用パラボラアンテナには「耐風速70m/s」という穴開きタイプのBSアンテナがあります。これは反射鏡に加わる風圧を軽減するためにパンチングメタルを採用しており、従来のものと比べて風の抵抗を受けにくくなります。これにより、風の強い地域や風圧による変形を防ぐことができます
このように、住んでいる地域の環境に合わせたアンテナを選ぶことができるのがDXアンテナの強みと言えます。
弱電界で強さを発揮。国内シェア第3位の日本アンテナ
日本アンテナは東京都荒川区に本社を置く国内シェア第3位のアンテナメーカーです。テレビアンテナだけでなく、車載用アンテナや無線通信用のアンテナなどの製造・販売でも実績を積み重ねています。
海外進出も盛んで、ドイツに販売拠点を設立したほかに、アメリカ、フィリピン、中国など海外展開も積極的に行っています。
最近では宇宙開発関連事業でJAXAが行ったプロジェクトに参加し、リレー衛星と呼ばれるものに使われるアンテナの開発もしました。
地上波デジタル放送用のアンテナでは、ホワイト、ブラックに加え、ブラウンやベージュといったカラーバリエーションを豊富に取り揃えており、外壁の色とのコーディネートもできます。
4K8K衛星放送対応のBS放送用パラボラアンテナでは、雪害対策の融雪装置がついた製品も扱っています。反射鏡とコンバーターアームにヒーターを備えているので、積雪での被害を抑えることができます。
小型アンテナを得意とする国内シェア第4位のサン電子
サン電子は受信アンテナを始めとするテレビ放送伝送機器を中心に製造・販売を行っているアンテナメーカーです。
近年では、通信によるネット同時配信もしやに入れた通信システム機器の開発にも力を入れています。
地上波デジタル放送用のアンテナはカラーバリエーションが豊富にあることが特徴です。小型アンテナのカラーバリエーションは、ホワイト、ブラックに加え、アイボリーや他ではみないアップルグリーンといったカラー展開を行っております。
弊社で使用しているデザインアンテナは安心の国内大手メーカー製
弊社で使用しているデザインアンテナは国内4大メーカーと呼ばれる大手メーカーのアンテナです。
常時10種類以上のアンテナを取り揃えております。設置する際に実物を見て決めることができます。
施工ブログにアンテナの設置実績を豊富に掲載しておりますので、ご参考になれば幸いです。
アンテナ工事はスターアンテナ
毎日更新!スターアンテナの施工ブログ
デザインアンテナにブースターは必要?ブースターが必要になるケースとは
ブースターが必要になるかもしれませんと言われたのですが、デザインアンテナの場合もブースターは必要ですか?
ブースターとは一言でいうと電波を増幅させる機械です。
電波の弱い地域でのアンテナ工事や、電波の弱い場所へのアンテナ設置工事などの際に使用します。
デザインアンテナも八木式アンテナと同様にブースターが必要な場合があります。
具体的には次のようなときにブースターを必要とします。
発信基地の電波が弱い場合
山間部や地域限定の電波塔は送信出力が小さいため、アンテナのみでは十分な受信レベルを確保できない場合があります。そのようなときにブースターを設置することで改善されます。
地デジの受信電波が弱くなったとき
壁面に取り付けるタイプのデザインアンテナ工事や屋根裏設置工事は、障害物などがあると電波状況が劣化する場合があります。また、設置する高さも限定されるとブースターの必要性が高まります。
BS放送や4K8K放送を見るとき
ブースターは電波を増幅する機能の他に、複数の電波を混合させたりBSコンバーターへ電源を供給する機能も備えています。地上波放送以外の放送をご覧頂く場合はこのようなブースターが必要となります。
テレビ端子の数が多いとき
テレビ端子の数が多くなると、電波の減衰量も大きくなります。つまり、端子数が増えるほどブースターの必要性が高まります。ここでいう端子数は使用するテレビの数ではなく、端子の数が関係します。
アンテナからテレビまでの距離が長いとき
例えば、母屋から離れにアンテナ線を延長したりする場合などはケーブルの長さも長くなります。結果、減衰量も増大してしまうためブースターが必要となってきます。
どっちが安い?業者とDIYの費用を徹底比較
アンテナは自分で取り付けることができますか?
テレビを視聴するのに必要なアンテナを自分で設置したいけどできるか疑問に思ってる方も多いのではないでしょうか。
結論としてはおすすめできません。なぜなら屋根上での高所作業は危険が伴うからです。
費用面で見ても、業者に依頼した時よりも場合によっては費用がかさんでしまうといったこともあります。
アンテナを自分で設置した時と業者に依頼した時の比較をしてみました。
デザインアンテナ工事に必要なもの
デザインアンテナ本体の費用
デザインアンテナは近所のホームセンターなどでも購入することができます。価格は5,000円のものから20,000円のものまで幅広くあります。
受信性能が大きくなればなるほど価格が上昇します。一般的に電波の受信性能は「素子数」という言葉で表されています。デザインアンテナの場合は、何本の素子に相当する受信性能があるのかが記載されています。
弱電界地域用のアンテナや耐風性能付きのアンテナ、融雪機能付きのアンテナなど、さまざまな環境に合わせたアンテナも販売されています。機能付きのアンテナは値段が高くなります。
デザインアンテナの取付部品の費用
デザインアンテナは、主に壁面に取り付けることになります。雨風にさらされる場所なので、取り付ける際は部品を使用してしっかりと固定しなければばなりません。
アンテナ本体の部品はアンテナに付属していますが、付属部品のみではうまく設置できないケースもあります。
そのような場合、自分で調べて取り付けなければなりません。アンテナ設置の専門業者に依頼する場合は、付属部品のみではうまく設置できないケースでもしっかりと取り付けてくれます。
サイドベース金具を使った設置や屋根裏設置やスッキリポールに設置したり、ワイヤーを使って固定する方法など、付属の部品のみでは行えない特殊な取付方法など数多くのノウハウがあるため、アンテナ設置の専門業者に依頼することをおすすめします。
配線ケーブルの費用
新たにアンテナを取り付けた場合にはアンテナのケーブル料金もかかります。
屋外に設置されているアンテナからテレビまでのケーブル配線は、壁や天井裏、雨樋、床下などを利用してなるべく見えないように、目立たないように配線をします。
複数の部屋でテレビを見る場合は、分配器などの専用の機材を使用しテレビの電波が弱くならないように配線します。
アンテナケーブルの価格は1mあたりおよそ140円です。
スターアンテナではケーブル料金は基本料金に含まれます。(延長費用は別途)また、配線にもこだわりをもって作業しており、美しく見える配線を常に心がけています。
デザインアンテナの電波測定にかかる費用
デザインアンテナを設置する際は、レベルチェッカーという装置で電波測定をし、設置場所を決めていきます。
特に、弱電界地域では最新式の精密な測定器を使用して念入りに電波測定を行います。
わずか数センチの違いでも電波状況が全く異なる場合があります。そのため、できるだけ周辺の影響をうけにくく、電波状況が良い場所に設置する工事が重要となってきます。
スターアンテナではアンテナ工事と合わせて電波測定を行います。新築住宅は電波測定にかかる費用は無料です。
業者に設置依頼をした際の費用のめやす
アンテナ設置の平均的な費用相場
工事内容 | 費用相場 |
---|---|
デザインアンテナの新規設置工事(ブースター込み) | 40,000円~60,000円 |
デザインアンテナ工事を業者に依頼したときの相場はブースター込みの場合で、おおよそ40,000円~60,000円となっているようです。
これにはアンテナ本体+周辺機器+技術料のトータルの料金がすべて含まれています。
デザインアンテナを自分で取り付けるとき必要なもの
デザインアンテナを自分で取り付けるときに必要なもの
アンテナ本体
建物仕様・取付場所・地域・周辺環境により適切なアンテナは変わってきます。
住宅事情に合わせてて、適切なアンテナを用意しましょう。
慣れない方は、大きなアンテナ・高スペックのアンテナを選択する傾向がありますが、そのアンテナがお客様宅で適切なアンテナであるとは限りませんので、注意が必要です。
アンテナケーブル
アンテナ設置位置までのケーブルが必要です。
引き込み口付近に設置する場合などは不要となります。
接続端子
アンテナやブースター購入時に最低限必要分は同梱されています。
取付場所・取付位置・配線仕様などにより、追加で用意する必要があったり、別の形状の接続端子が必要になる場合があります。
アンテナ固定用のネジ・ビス・固定器具等
こちらは、アンテナには同梱されていません。
なぜなら、取り付ける場所によって必要となるネジ類が変わってくるからです。
窯業系サイディングならサビにくいステンレスネジ、木下地ならコーススレッド、コンクリート・ALC・セラミックならアンカーが必要です。
ネジの素材や長さも多種多様あります。
状況によっては必要なもの
アンカー
外壁がコンクリート・ALC・セラミックなどの場合は、アンテナをしっかり固定するためにアンカー打設が必要です。
コーキング剤
防水処理が必要な場合は、シリコンなどのコーキング剤で防水処理が必要です。
ブースター
電波状況に応じて必要になります。
機能や出力によって、様々な種類がありますので、用途に応じたブースターを選択する必要があります。
分配器
多くの場合建物に設置済みですが、古くなったり、テレビ端子の数を増やしたい場合などは必要となります。
混合器
複数の中継局の電波を混合したり、BSアンテナとの電波をひとつにまとめたい場合などに、必要になります。
電波測定器
長期間安定してテレビを視聴するためには、安定して電波を受信できる場所にアンテナを取り付ける必要があります。
電波は目に見えないため、適切な場所を探し出すには、電波測定器は必須となります。
梯子・脚立
一般的に高い位置にアンテナを設置することにより、電波量が増えて安定した受信環境を整えることができます。
取付ける場所によっては、梯子や脚立が必要になります。
安全帯
梯子や脚立を利用しての作業は危険を伴います。
高いところに不慣れな方は、作業を専門業者に任せた方が良いと思いますが、自力で行う場合は万一に備え「安全帯」の利用をお勧めします。
工具
ドライバー・ペンチ・ドリル・モンキーレンチはもちろん、それらを入れる腰袋が必要です。
高所での作業は身体を支える必要があるため、両手を使えない場合がほとんどです。
安全性の高い、しっかりと作業ができる工具を準備しましょう。
作業靴
取付ける場所によっては、足元が不安定な場合があります。
滑りにくく、足元がしっかり固定できる、高所作業用の作業靴の利用をお勧めします。
作業手袋
グリップ力のある手袋を用意しましょう。
ケガの防止にもなります。
間違っても「軍手」は使わないでください。
安全メガネ
壁面での作業は、顔に近い場所で工具を使うことになります。
建材や細かいゴミが飛び散りますので、目の保護はとても大切です。
ヘルメット
上部からの落下物があった場合のケガ防止という側面もありますが、高所で慣れない場所での作業は、思わぬ場所で頭を「ぶつける」危険性があります。
熱中症対策
屋外での作業や屋根裏での作業はとても過酷です。
夏は熱中症対策として、風通しの良い作業着や空調服など、熱が体内にこもらないような対策が必要です。
DIYしたときの設置費用のめやす
工具名 | 費用のめやす |
---|---|
アンテナ | 5,000円~20,000円 |
アンテナケーブル | 1,000円~4,000円 |
接続端子 | 本体同梱 |
アンテナ固定用のネジ・ビス・固定器具等 | 100円~2,000円 |
アンカー | 200円 |
コーキング剤 | 1,500円 |
ブースター | 5,000円~15,000円 |
分配器 | 2,000円~5,000円 |
混合器 | 1,000円~3,000円 |
電波測定器 | 40,000円 |
梯子・脚立 | 30,000円 |
安全帯 | 10,000円 |
工具 | 3,000円 |
作業靴 | 3,000円 |
作業手袋 | 3,000円 |
安全メガネ | 1,000円 |
ヘルメット | 4,000円 |
熱中症対策 | 15,000円 |
合計 | 130,000円~160,000円 |
必要な工具がある場合はDIYのほうが安くすみますが、DIY経験のない初心者の方がアンテナを自分で取り付けようと思った場合は工具から揃える必要があります。
結果としてアンテナ設置にかかる費用が高くなってしまいます。
そのため、アンテナ設置を専門に行っているプロの業者に依頼することをおすすめします。
デザインアンテナを自分で取り付けるときの失敗例
失敗例1高性能なアンテナを選んでしまう
多くの方は「大は小を兼ねる」的発想で、大きなアンテナ、高素子数のアンテナ、を選ぶ傾向があります。
必要以上に大きなアンテナは、取り付けが大変であるのはもちろん、台風などの風の影響を受けやすくなります。
また、見映え的にも巨大なアンテナが建物に取り付けてある姿は美しいものではありません。
適切なサイズで、安定して受信ができるスタイリッシュなアンテナが必要です。
失敗例2電波の受信がうまくできない
せっかく時間をかけて自力でアンテナ設置を映らなかったら悲しくなってしまいますね。
アンテナを正しく選ばないと、アンテナを設置してもテレビは映りません。
なぜなら、電波は住んでいる地域や周辺の環境によって変わってくるからです。また、アンテナの種類によっても受信できる電波の強さが違います。
住んでいる地域の電波強度に合わせて正しくアンテナを選ばないとせっかくアンテナを設置しても映らないなんてこともあります。
失敗例3しっかり取り付けができない
アンテナ設置工事は危険な高所作業になります。
経験がない人が屋根に登るのは危険です。
また、アンテナをしっかり固定しないと、台風などの強い風でアンテナが倒れたりすることがあります。
プロの業者に依頼すればそんな事は起きないんですが、自力で設置している場合はよくあるケースです。
アンテナが倒れると屋根が壊れたり、窓ガラスが割れてしまうなんてことにもなります。
時には、人や車に被害が及ぶ場合もあります。
自分の家はもちろん、他の家に被害が出ないように、アンテナの固定はしっかりしないといけません。
失敗例4落ちそうになった
アンテナは屋根上や屋根裏、壁に設置することが多いです。
特に屋根上は落下することがありとても危険です。屋根は傾斜が急で滑りやすく、バランスをとるのが難しい場所です。
そんな場所で大きなアンテナを持って作業するのは経験がない人にとってはかなり大変な作業です。
2階建ての家の場合、地上から屋根まで約7mの高さがあります。経験豊富なプロと違い、経験がない人が屋根に登ることは大変危険ですのでやめましょう。
さらに、落ちるのは人だけでなく、アンテナが落下することもあります。落ちたアンテナが下にいる人にあたる可能性もあります。
アンテナ設置の専門業者にお願いすれば、そんな心配も無用でトラブルの心配なくテレビを視聴できます。
DIYと業者依頼どっちがいい?
自力で工事したほうが安く済ませられるんじゃないの?と考える方は多いです。
しかし、自力でアンテナ工事をするのはおすすめできません。
なぜなら次のような手間とリスクがあるからです。
- 用意する部品や工具が多い
- 時間がかかる
- しっかり固定しないと、アンテナが倒れたり落下する可能性がある
- 高所作業になるので落下の危険性がある
- 設置のために開けた穴から雨漏りする可能性がある
さまざまなリスクが考えられるため、アンテナ工事はプロに任せましょう。
安定した環境でテレビが見たい!という方はスターアンテナにお任せ下さい!
スターアンテナのデザインアンテナ標準工事には、アンテナ本体・取付関連部材・出張費・高所作業費・防水処理費・受信調整費・機器調整費・消費税が全てコミコミ含まれています。
余計な工具を用意したり、手間をかけずに済みます。
アンテナ工事の無料見積り
現地調査・お見積り無料
デザインアンテナの施工事例
壁面設置
玄関上部の電線引き込みされている付近にアンテナ線が出ていました。
この部分だけ黒い外壁でしたので、ブラック仕様のデザインアンテナで施工しました。
テレビ塔方向は障害物も少ない環境でしたので、壁面に取り付けるアンテナでも電波的な心配はありませんでした。
サイドベース設置
周辺環境の電波状況の関係で高く上げる必要がありました。小さなアンテナですが、高さを確保できればこんな小さなアンテナでも、十分地上波デジタル放送を受信することができます。
高性能で大きなアンテナを使うよりも、高さを10㎝でも高くした方が、何倍も受信感度が向上します。
アンテナが小さいことにより、風を受ける面積も小さくなり、台風などの災害の影響を軽減できます。
アンテナ工事を依頼してから工事完了までの流れ
新築アンテナ工事を依頼するタイミングはいつ?
新築で暮らし始めてすぐテレビを観るためにはどうすればいいのでしょうか?
アンテナ工事を行うベストなタイミングは、建てられた新築が注文住宅か建売住宅かによって変わってきます。
注文住宅の場合
建売完成引き渡し日から引っ越しまでの期間にアンテナ工事をされることをおすすめします。
この期間にはたくさんの確認事項・作業事項がありますので、注文住宅の場合は3ヶ月くらい期間をあけて、ゆっくりと計画を立てていくのが望ましいです。
建売住宅・分譲住宅の場合
建売完成引き渡し日から引っ越しまでの期間にアンテナ工事をされることをおすすめします。
この期間に決めることがたくさんあると思いますので、1ヶ月くらい期間をあけてゆっくりと計画をたてていきましょう。
もしアンテナ工事を忘れていたら
新築を建てた際は、考えることがたくさんありますよね。アンテナ工事を忘れていたということもあると思います。引っ越し前にアンテナ工事をされるのが望ましいですが、引越し後でも構いません。繁忙期でなければ最短翌日に工事が完了します。まずはお気軽にお問い合わせ下さい。
専門業者にアンテナ工事を依頼する
アンテナを設置する際はアンテナ設置の専門業者に依頼するのが最もおすすめです。
アンテナ工事専門会社とはアンテナの工事を専門にしている会社です。アンテナの工事を専門に行っているため、アンテナの知識や経験が豊富で、高い技術力があります。
おすすめポイント
- 仲介手数料がかからないため安価に依頼できる。
- アンテナ工事に特化しているため、技術力や知識が高い。的確な作業でスピーディー。
- アンテナが倒壊しても無償保証が可能。
地域や周辺環境により大きく異なる、様々な電波事情に合わせたアンテナ工事を提案できます。
建物形状・建物仕様に合わせた最適な工事方法を選べるので、お客様の意向に沿った工事プランを選択できます。
台風や落雪などの自然災害でも安心な施工品質を提供しています。
また、余計な仲介手数料もかからないので、工事費が安めに抑えられます。
スターアンテナの工事の流れ
アンテナ工事を依頼して工事を行うまでには次のような流れになります。
お問い合わせ
まずは「お問い合わせフォーム」からお問い合わせください。
LINEからも受け付けております。
ポイント
- お問い合わせするタイミングは希望工事日の数カ月以上前にしておくと余裕を持って予定を立てられます。
- 新築の場合は、お引渡し日からお引越し日の間にアンテナ工事を行うと、引越し後すぐにテレビを視聴できます。
お見積り
スターアンテナではウェブお見積り無料です。お気軽にお問い合わせください。
ご記入していただいたメールアドレスまたはLINEにて工事内容・工事金額などを回答させていただきます。
ポイント
- 保証内容を確認しましょう。
- 工事費の確認・出張作業費などの確認。
工事日程の打ち合わせ
メールやLINEにて工事日程の打ち合わせをすすめます。
お客様の都合の良い日時をお知らせください。
なお、繁忙期などはたいへん混み合いますので、少しお待ちいただく場合がございます。ご了承ください。
ポイント
- 工事希望日の数カ月以上前に予約しておくと余裕を持ってスケジュールを組めます。
- 土日祝日に工事を希望される場合は、早めに予約をすることをおすすめします。
現地調査・工事
工事当日は、まずは現地確認を行います。
工事内容の確認と工事金額の最終確認をさせていただき、ご了解の上、着工いたします。
別日にされる方もみえますが、工事内容・工事金額が当初の予定と変わりなければ、1~2時間程度の工事ですので、訪問したその日に大半の方が、工事まで行われます。
アンテナ取替えの場合は2時間~3時間ほどで完了いたします。
建物仕様や当日の天候によって時間は変動します。
ポイント
- 設置位置などの打ち合わせの際、お客様のイメージにあっているかしっかり打ち合わせしましょう。
- もしイメージと違う、工事内容に納得がいかないという場合は、迷わずキャンセルしましょう。
お支払い
アンテナの電波受信確認を行い、問題なく受信できているのを確認し、ご精算となります。
ポイント
- 金額に間違いがないか確認しましょう。