最近ではテレワークが普及し、家の中にいる時間が増えたことにより、住環境を良くしたいという意識が高まっています。そして、「住」を良くしようということから、DIYが注目されています。
テレビアンテナはDIYで設置することはできるのでしょうか?
テレビアンテナ工事は、プロに依頼することもできますが、DIYで自分で行うことも可能です。しかし、DIYでアンテナを設置することは、簡単ではありません。
この記事では、テレビアンテナ工事を自分でやるのは難しい理由、DIYでアンテナを設置するための条件と設置方法について説明します。
テレビアンテナ工事は自分でできるの?
お客様の中にはアンテナを自分で取り付けたいと思う方もいらっしゃいます。
しかし、結論を申し上げると、自分でアンテナ設置をすることはおすすめできません。
なぜなら、アンテナ設置するためには以下のことに気をつけなければならないからです。
- 高所作業が必要
- 複雑な設置方法や配線が必要
- 専門機器を揃える必要がある
アンテナ設置を自分ですることが難しい理由を詳しく解説していきます。
テレビアンテナ工事を自分でやるのは難しい理由
DIYでアンテナを設置することは可能ですが、簡単な作業ではありません。なぜなら、アンテナは屋根の上に設置することもあり、危険な高所作業が必要になるケースがあるからです。
アンテナ設置のDIYが難しい理由1高所作業が必要
テレビアンテナは、屋根の上に設置するケースも多いです。
高所作業は、落下して怪我をする可能性があるため、大変危険です。
アンテナなどが落下して、人に当たって怪我をさせてしまったり、建物を破損してしまうことも考えられます。
慣れない作業は事故につながることがあります。少しでも不安を感じたらプロに依頼するようにしましょう。
アンテナ設置のDIYが難しい理由2複雑な設置方法や配線が必要
テレビアンテナは、種類によって設置方法が異なります。アンテナの種類によっては、特殊な設置方法が必要になる場合もあります。
DIYや配線の知識がある方でも、アンテナの下にブースターを設置したり、分配器で複数の部屋のアンテナコンセントに配線を行うなど、複雑な機器の設置や配線には対応しきれないこともあります。
アンテナのプロは様々なノウハウを駆使し状況に対応することができます。
アンテナ設置のDIYが難しい理由3専門機器を揃える必要がある
アンテナを設置する際には、正確な電波を測定する電波測定器などの専門の機器が必要です。また、アンテナ本体の他にブースター等の装置が必要になったり、配線工事が必要になる場合があります。アンテナを取り付けたけどテレビが映らないといったこともあります。
確実にテレビを見られるようにするためにも、アンテナ工事専門業者に工事を依頼することをおすすめします。
戸建て住宅でDIYアンテナ設置ができる条件とできない条件
戸建住宅でDIYアンテナ設置ができる場合とできない場合があります。
DIYアンテナ設置を避けたほうがいい場合に無理にアンテナ設置をしようとすると、重大な事故に繋がりかねないので、気をつけましょう。
DIYアンテナ設置ができる場合も、注意は怠らず周囲に十分注意して作業するようにしてください。
DIYアンテナ設置を避けた方がいい条件
足場の不安定な場所
アンテナは基本的には屋根の上や外壁など、高所に取り付けます。高所での作業は、転落事故やアンテナ機材の落下、また、それらが人に当たるなどの重大な事故につながることがあります。
そのため、足場の不安定な場所への設置は、決して自分で行わないようにしてください。
住宅の各部屋でテレビ視聴する場合
アンテナを設置しただけでは、テレビは映りません。テレビなどの受信機器への配線作業が必要になってきます。住宅の複数の部屋でテレビ放送を視聴する場合は、分配器によるケーブルの分岐や、ブースターを設置して必要なレベルまで電波を増幅させなければいけなかったり、配線作業が重要になります。
配線作業は知識が必要で、一般の方が行うと失敗のリスクがあるため、なるべくプロにお願いしましょう。
電波の弱い地域に住んでいる場合
地デジの電波は地域によって大きく異なります。
山間部などの電波が弱い、いわゆる弱電界地域に住んでいる場合は、デザインアンテナが使用できない可能性があります。
デザインアンテナを取り付けようとしたけど、いざ取り付けたら受信電波が弱く、テレビが見られないなんてこともあります。
無駄な時間と出費をしないためにも、アンテナ工事専門店等へ設置を依頼することをおすすめします。
DIYアンテナ設置ができる条件
作業時の安全確保ができること
まず、作業時の安全確保ができることが絶対条件です。
例えば、屋根の上に設置する場合には、屋根の上に安全に出られるフロアが用意されている住宅であったり、ベランダの内側や手すりにアンテナを設置する場合などであれば安全に作業が行なえます。
室内アンテナが使用できる場合
地デジアンテナには、室内に設置できる「室内アンテナ」と呼ばれるものもあります。室内アンテナは、卓上型のものや窓や壁に取り付けるものだったり、コンパクトに設計されています。
安いもので1,000円からあり、高性能なもので10,000円程度と比較的安価に用意することができます。
しかし、このような室内アンテナは、一台のテレビにしか接続できません。また、受信感度も非常に弱く、使用できるのは強電界地域の一部地域に限られます。そのため、ほとんどの住宅では使用することができません。
DIYでテレビアンテナを設置するのに必要な道具
自分でアンテナ設置をする場合は、機器や工具を自分で用意しなければなりません。
DIYアンテナ設置に必要な機器や工具の一例をリストアップしたので、参考にしてください。
デザインアンテナを自分で取り付けるとき必要なもの
デザインアンテナを自分で取り付けるときに必要なもの
アンテナ本体
建物仕様・取付場所・地域・周辺環境により適切なアンテナは変わってきます。
住宅事情に合わせてて、適切なアンテナを用意しましょう。
慣れない方は、大きなアンテナ・高スペックのアンテナを選択する傾向がありますが、そのアンテナがお客様宅で適切なアンテナであるとは限りませんので、注意が必要です。
アンテナケーブル
アンテナ設置位置までのケーブルが必要です。
引き込み口付近に設置する場合などは不要となります。
接続端子
アンテナやブースター購入時に最低限必要分は同梱されています。
取付場所・取付位置・配線仕様などにより、追加で用意する必要があったり、別の形状の接続端子が必要になる場合があります。
アンテナ固定用のネジ・ビス・固定器具等
こちらは、アンテナには同梱されていません。
なぜなら、取り付ける場所によって必要となるネジ類が変わってくるからです。
窯業系サイディングならサビにくいステンレスネジ、木下地ならコーススレッド、コンクリート・ALC・セラミックならアンカーが必要です。
ネジの素材や長さも多種多様あります。
状況によっては必要なもの
アンカー
外壁がコンクリート・ALC・セラミックなどの場合は、アンテナをしっかり固定するためにアンカー打設が必要です。
コーキング剤
防水処理が必要な場合は、シリコンなどのコーキング剤で防水処理が必要です。
ブースター
電波状況に応じて必要になります。
機能や出力によって、様々な種類がありますので、用途に応じたブースターを選択する必要があります。
分配器
多くの場合建物に設置済みですが、古くなったり、テレビ端子の数を増やしたい場合などは必要となります。
混合器
複数の中継局の電波を混合したり、BSアンテナとの電波をひとつにまとめたい場合などに、必要になります。
電波測定器
長期間安定してテレビを視聴するためには、安定して電波を受信できる場所にアンテナを取り付ける必要があります。
電波は目に見えないため、適切な場所を探し出すには、電波測定器は必須となります。
梯子・脚立
一般的に高い位置にアンテナを設置することにより、電波量が増えて安定した受信環境を整えることができます。
取付ける場所によっては、梯子や脚立が必要になります。
安全帯
梯子や脚立を利用しての作業は危険を伴います。
高いところに不慣れな方は、作業を専門業者に任せた方が良いと思いますが、自力で行う場合は万一に備え「安全帯」の利用をお勧めします。
工具
ドライバー・ペンチ・ドリル・モンキーレンチはもちろん、それらを入れる腰袋が必要です。
高所での作業は身体を支える必要があるため、両手を使えない場合がほとんどです。
安全性の高い、しっかりと作業ができる工具を準備しましょう。
作業靴
取付ける場所によっては、足元が不安定な場合があります。
滑りにくく、足元がしっかり固定できる、高所作業用の作業靴の利用をお勧めします。
作業手袋
グリップ力のある手袋を用意しましょう。
ケガの防止にもなります。
間違っても「軍手」は使わないでください。
安全メガネ
壁面での作業は、顔に近い場所で工具を使うことになります。
建材や細かいゴミが飛び散りますので、目の保護はとても大切です。
ヘルメット
上部からの落下物があった場合のケガ防止という側面もありますが、高所で慣れない場所での作業は、思わぬ場所で頭を「ぶつける」危険性があります。
熱中症対策
屋外での作業や屋根裏での作業はとても過酷です。
夏は熱中症対策として、風通しの良い作業着や空調服など、熱が体内にこもらないような対策が必要です。
DIYしたときの設置費用のめやす
工具名 | 費用のめやす |
---|---|
アンテナ | 5,000円~20,000円 |
アンテナケーブル | 1,000円~4,000円 |
接続端子 | 本体同梱 |
アンテナ固定用のネジ・ビス・固定器具等 | 100円~2,000円 |
アンカー | 200円 |
コーキング剤 | 1,500円 |
ブースター | 5,000円~15,000円 |
分配器 | 2,000円~5,000円 |
混合器 | 1,000円~3,000円 |
電波測定器 | 40,000円 |
梯子・脚立 | 30,000円 |
安全帯 | 10,000円 |
工具 | 3,000円 |
作業靴 | 3,000円 |
作業手袋 | 3,000円 |
安全メガネ | 1,000円 |
ヘルメット | 4,000円 |
熱中症対策 | 15,000円 |
合計 | 130,000円~160,000円 |
必要な工具がある場合はDIYのほうが安くすみますが、DIY経験のない初心者の方がアンテナを自分で取り付けようと思った場合は工具から揃える必要があります。
結果としてアンテナ設置にかかる費用が高くなってしまいます。
そのため、アンテナ設置を専門に行っているプロの業者に依頼することをおすすめします。
DIYでテレビアンテナを設置する方法
テレビアンテナの設置が可能と思われる場合の、実際の作業手順について解説します。
デザインアンテナを自分でベランダに設置する手順
ここでは、危険な作業が伴わないベランダの手すりにアンテナを取り付ける手順を解説します。最初に、必要な機器や工具が揃っていることを確認しましょう。
確認したら実際に取り付けを行います。以下がその手順です。
BSアンテナを自分でベランダに設置する手順
BSアンテナをベランダに設置する場合も、地デジと同様の手順で行っていきます。
BSの場合は、角度調整は水平方向だけでなく、仰角の調整も必要となります。ミリ単位のズレで受信感度に大きく影響します。そのため、時間をかけて慎重に作業を行ってください。
失敗しないためにはアンテナ工事専門店に依頼しましょう
自分でテレビアンテナを取り付ける場合、必要な機材や工具が事前に揃っていれば、工事にかかるコストを大きく減らすことができます。
しかし、アンテナを自分で設置することは、一般の方にとっては難しい作業です。なぜなら、アンテナの設置場所や向き、高さなど正確に設置しなければならないからです。アンテナの取り付けや配線など、専門的な知識が必要な場合もあります。
また、安全面でも注意が必要です。アンテナを設置する場所が高所である場合、事故やケガのリスクが高まります。電波を扱うため、適切な保護対策が必要になることもあります。
そのため、アンテナ設置に自信がない場合は、プロのアンテナ工事業者に依頼することをお勧めします。プロのアンテナ工事業者は、アンテナの設置場所を正確に決められ、適切な配線や設定を行うことができます。また、設置作業中に起こりうる事故や問題にも対処することができます。
自分でアンテナを設置する場合は、必要な知識や工具を十分に準備し、安全に作業することが重要です。また、設置場所の条件やアンテナのタイプによっては、設置が困難な場合もあります。そのため、アンテナ設置に自信がない場合は、当スターアンテナにご相談ください。
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