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アンテナ工事をしていると、よく
- 「ブースターって必要なの?」
- 「どれを選んでいいかわからない」
といった質問をよく耳にします。
ではどういった時にブースターが必要で、どれを選べばいいのでしょうか?
それについてプロのアンテナ工事士が詳しく解説します。参考にしてみてください。
テレビアンテナのブースターとは?
一言でいうと電波を増幅させる機械です。
電波の弱い地域でのアンテナ工事や、電波の弱い場所へのアンテナ設置工事、などの際使用します。
また、ブースターによっては、複数の電波を混合させる機能や、コンバーターや前置ブースターに電源を供給する機能を有したものもあります。
ブースターが必要な時はどんな時?
発信基地の電波が弱い場合
山間部や地域限定の電波塔は送信出力が小さいため、アンテナのみでは十分な受信レベルを確保できない場合があります。
地デジの受信電波が弱くなったとき
最近人気の壁面アンテナ工事や屋根裏工事は、障害物などがありますと電波状況が劣化する場合があります。また、設置する高さも限定されると、ブースターの必要性が高まります。
BS放送や4K8K放送を見るとき
ブースターは電波を増幅する機能のほかに、複数の電波を混合させたりBSコンバーターへ電源を供給する機能も備えています。地上波以外の放送もご覧いただく場合は、必要となります。
テレビ端子の数が多い時
テレビの端子の数が多くなると、減衰量も大きくなります。端子数が増えるほど、ブースターの必要性が高まります。使用するテレビの台数は関係ありません。端子の数が関係します。
アンテナからテレビまでの距離が長い
母屋から離れにアンテナ線を延長したりする場合は、距離が長くなります。減衰量も増大します。
ブースターの電波改善効果と注意点
ブースターの電波改善効果
アンテナを大型のものを使用すると2~3dB程度の改善効果がありますが、ブースターは最大40㏈改善させることができます。
値段が高く重くて巨大なアンテナを設置するより、ブースターを設置した方がはるかに大きく電波状況を改善させる効果が期待できます。
ブースターさえ設置すれば大丈夫ではない?ブースターの注意点
ブースターは弱い電波を増幅させる機器ですので、ブースターを使用することにより、「1.電波の強さ」の改善は期待できますが、「2.電波の品質」と「3.エラー発生率」は改善できません。
ブースターさえ設置すれば大丈夫という訳ではありませんので、注意が必要です。
失敗しないブースターの選び方!チェックするべきポイントとは
- 屋内か屋外か
- 雑音指数が少ないものを選ぶ
- 電波を大きくする能力(利得)が高いものを選ぶ
- 定格出力の数値が大きいものを選ぶ
- 見たい番組に対応しているか
屋内か屋外か
住宅設備の状況とアンテナ設置位置によって、ブースターの設置位置も変化します。
アンテナ工事業者に頼めば、アンテナ工事のプロが専用の計測機器などを使い判断するので安心して任せられます。
雑音指数が少ないものを選ぶ
最近は機器の性能が向上してきましたので、性能差が縮小してきました。あまり気にする必要はなくなりましたが、雑音指数が少ないブースターは安定受信には欠かせません。
電波を大きくする能力(利得)が高いものを選ぶ
大きければ良いという訳ではありませんが、ブースター機能内蔵アンテナなど小型の能力の機器は、使い物にならない場合がありますので、設置する環境に合わせた機器選びが必要です。
定格出力の数値が大きいものを選ぶ
出力の大きなものは、価格も高くなります。不必要に大きな機器は要りませんが、最低限の能力は確保が必要です。
見たい番組に対応しているか
4K8K放送が見たい場合は、それに対応したブースターが必要です。
一方で地デジしか見ないのに、BS対応のブースターなどは必要ありません。
自分が見たい番組に対応しているブースターを選びましょう
ブースターが必要かの判断・提案はプロにまかせた方が安心!
最近の新築住宅は、ハウスメーカー側で予めブースターまで設置されているケースがあります。
入居される方がどのようにテレビを視聴されるか不明のため、アンテナ・ケーブルテレビ・光テレビなどすべてに対応しているマルチブースターを設置されるケースが多いようです。
多機能の機器ですので、これさえあれば大丈夫で便利ではありますが、価格も高めになっています。マルチブースターは通常10万円~20万円程度します。
アンテナ工事専門店スターアンテナでは、様々なブースターをご用意しております。地上波のみの場合は15000円から各種取り揃えておりますので、お客様の状況に合わせてお選びいただくことができます。
必要な機能で、必要な能力のブースターを使用しますので、無駄な出費を抑えることができます。