滋賀県長浜市の方からテレビが映らなくなってしまったとのことで、修理のご相談をいただきました。
築15年の既存住宅です。
以前から風が吹くたびに、受信状況が不安定になるような状況であったが、先日から全く映らなくなってしまったとのことです。
受信不良の原因で最も多いのが「アンテナ線の不具合」です。
天候により状況が徐々に悪化してきたという事ですと、典型的なアンテナ線の不具合ですので、今回もそれが原因である可能性が高いと思います。
では早速調査してみましょう。
屋根の上に来ました。
当店で行ったアンテナ工事ではないため、どこをどのように工事したか履歴はありませんので、現場で順に調査して行きます。
まずは一番怪しい配線経路から調べますが、3秒で怪しい所を発見しました。
屋根の上でアンテナ線が繋がれているところがあります。
近くに寄ってみます。
屋根の上のアンテナと、建物から伸びてきたアンテナ線をここで繋いでいたようです。
一応防水処理は施されていますが、紫外線の影響でボロボロになっています。
おそらくここから雨水が浸み込み接触不良を起しているのではないかと思います。
屋根の上の一番雨水があたるこの場所で、アンテナ線同士を繋ぐ？工事を行うというのは、当店では考えられない工事ですが、修理にお伺いするとこの様な施工がされている住宅をよく見かけます。
この場所で繋ぐと今回のように10～20年ほど経過するとトラブルが発生します。
工事した職人はその辺りを全く分かっていない素人職人か、それとも、経年劣化は分かっているが、この場所で繋ぐと作業が楽なので取り敢えず10年ほどは大丈夫だからという自分本位の手抜き工事か、それとも、材料がここで途切れたのでこの場所で繋いだ、元から繋ぎ直すと材料が無駄になるし手間もかかるので、これでいいだろうと考えたのか？
何れにしても、イマイチな工事であることは間違いなさそうです。
配線を新しく交換します。
途中で繋げば作業は楽ですが、また数年後に同じことになってしまいますので、元からすべて交換し一本の線で引き直します。
ここで気がついいたのですが、アンテナ支線が被覆鉄線が使われています。
今はサビに強いステンレス線が一般的ですが、材料費が安価な被覆鉄線を今でも使っているアンテナ工事店は少なくありません。
30年ほど前では普通であった部材ですが、15年前とはいえ鉄線ですか？っていう感じです。
当店の工事内容との差に驚きながら修理を進行させていただいています。
屋根の上をアンテナ線を乗せてあっただけですので、風が吹いてアンテナ線が揺れていたのですが、今回はステーワイヤーに巻き付けるようにアンテナ線を伸ばして行きます。
もう何から何まで、当店の工事内容との違いに驚きの連続です。
支持線留め金具のみステンレス製の部材が使われていましたので、ここは合格ですが、それ以外の工事はチョッと疑問符が残る工事ですね。
15年でトラブルが発生したようですが、起きても当然というような感じがしてしまいます。
当店は創業20年ですが、20年前に施工させていただいたアンテナも、未だに健在で何のトラブルもなく地デジ受信ができています。
「アンテナ機器の設計上の標準使用期間は10年」とされていますが、当店は40年後まで使用できることを想定してアンテナ工事を行っています。
工事して数年だけ使えればいいというディスカウント工事店ではありません。
工事内容・耐久性などよりも価格重視という方にはご満足いただけないかもしれませんが、数千万円で建てた新築住宅に、美しくお洒落で耐久性の高いアンテナ工事を探しているという方にはきっと満足していただけると思います。
当店は地域密着アンテナ工事専門店で職人の店です。
滋賀県の地理的特性・電波的特性を熟知していますので、長浜市で最も適したアンテナ工事を提案させていただくことができます。
アンテナ工事は職人仕事です。
美容院や美容師によって仕上がりが違うのと同じく、工事職人により仕上がりや受信性能が大きく異なります。
一般の方々が想定されておられる以上に、工事店間の技術格差は大きいです。
各店舗の工事金額だけ比べてもあまり意味がありません⤵😥
お店の実力は施工実績や、
お客様評価で判断できます。
アンテナは一度設置したら40年！
残念な工事で後悔しないようにしたいですね！
