岐阜県各務原市の方から、先日の雨よりテレビが映らなくなってしまったとのご相談をいただきました。
という事で、早速訪問させていただきました。
当店がアンテナ工事を行った住宅ではございませんので、まずはアンテナ設備・住宅設備がどの様になっているのかお調べします。
どうやら14年前に家電量販店で施工したアンテナのようです。
受信不良が発生すると、真っ先にアンテナ本体故障を疑われるお客様が多いようですが、アンテナ本体が故障しているケースは稀で、多くは周辺機器類のトラブルが原因です。
この仕事を20年以上行っていますが、アンテナ本体が故障していたケースは2例しか経験がありませんので、一般の方々が想定されておられる以上に、アンテナ本体は頑丈な造りになっていると思います。
BSと地上波がある日突然両方ともに映らないという現象ですと、
- アンテナ線のトラブル
- ブースターのトラブル
- その他のトラブル
が考えられます。
確率的にはアンテナ線のトラブルが約90%、ブースターのトラブル約10パーセント、その他が約1%くらいですので、圧倒的にアンテナ線のトラブルが原因だと思います。
という事ですので、故障診断にはアンテナ線の状態確認を中心に行います。
まずは分配器の部分のアンテナ線を外してみました。
なんと!
入力側のアンテナ線の中が真っ黒になっています。
これは、ここが「水」に浸った痕跡です。
しかしながらここは屋根裏であり、雨が吹き込むような場所ではありません。
雨漏れなどもしておらず、周囲も濡れてはいません。
では一体なぜ、アンテナ線の中が濡れているのでしょう???
答えはここです。
屋根の上のブースターです。
このブースターの隙間から雨水が侵入して、その水がアンテナ線の中に入り込み、分配器まで達したと思われます。
これは珍しいケースですね。
ブースターを新しい機器に交換します。
防水キャップもしっかりと差し込みましたので、ここから雨水はもう侵入しないと思います。
分配器も交換します。
これで大丈夫なのですが、問題は「アンテナ線」です。
末端は黒く変色していましたので、その部分を切断し新しく端末処理を施しましたが、アンテナ線の内部にどれくらいに水分が残留しているかが問題です。
本当はアンテナ線も交換した方がベストなのですが、建物内部に入り込んでいるアンテナ線を交換する作業は費用が高額となります。
できればこのまま利用したいですが、内部に残留している水分が徐々に蒸発して行きますので、水分量が多いとまた内部が腐食する可能性があります。
今回ブースターも新しく交換しましたので、今後は水が浸入する恐れはなくなりましたので、それほど多くの水分はないと判断し、このまま利用することにしました。
多少のリスクはありますが、費用対効果を考えると、問題が生じた場合は又対策をする方が安価だと思いますので、今回はこのままとします。
これで今日からはストレスなくテレビを視聴することができますよ(^^♪
当店は愛知県の地域密着アンテナ工事専門店で職人の店です。
隣接する岐阜県でも多数の施工実績があります。
東海地区の地理的特性・電波的特性を熟知していますので、各務原市で最も適したアンテナ工事を提案させていただくことができます。
アンテナ工事は職人仕事です。
美容院や美容師によって仕上がりが違うのと同じく、工事職人により仕上がりや受信性能が大きく異なります。
一般の方々が想定されておられる以上に、工事店間の技術格差は大きいです。
各店舗の工事金額だけ比べてもあまり意味がありません⤵😥
お店の実力は施工実績や、
お客様評価で判断できます。
ヘアカットに失敗しても、一カ月もすれば元に戻ります。
不味いラーメン食べても、明日美味しいもの食べれば大丈夫です。
アンテナは一度設置したら40年!
残念な工事で後悔しないようにしたいですね!
この度はスターアンテナにご依頼いただき、誠にありがとうございました。