愛知県あま市の既存住宅で、テレビの映りが悪いというご相談をいただきました。
築33年の既存住宅です。
屋根の上に八木式アンテナが確認できます。
8年前のこの住宅を購入された当時から、あまり受信状態が良くなかったが、先日から全くテレビが見られなくなってしまったとうご相談でした。
では早速原因を調査して行きましょう。
これは予想ですが、地上波アナログ放送が終了した2011年ごろ、アナログ放送はもう行われないので、VHFのアンテナだけ取り外してほしいというご依頼が当時多数ありました。
こちらのアンテナも、この状況から見て、その当時一部改修工事が行われた感じがします。
現在居住されたおられる方が、お住まいになられる前の事ですので、真意は分かりませんが、おそらくそうだと思われます。
屋根上に来ました。
ブースター本体を見て確信しました。
アナログ時代のブースターが使われており、アナログアンテナが接続されていた痕跡が残っています。
やはり以前は、このマストにアナログアンテナも取り付けられていたと思います。
受信不良の原因は、このブースターの故障と、アンテナ配線の劣化が原因です。
それぞれ交換すれば問題は解決しますが、設置後33年経過しているアンテナですので、劣化が進行しています。
アンテナ自体は故障はしていませんが、今後の事も考えて交換させていただくことになりました。
交換する理由はもうひとつ。
屋根の瓦(棟包み瓦)がズレています。
これでは、雨漏れしてしまいます。
自然にこうなった訳ではありません。
アンテナの施工に問題があります。
アンテナを固定するために、ワイヤーを張るのですが、通常は建物の構造材などしっかりとした下地がある場所から、ワイヤーを引っ張ります。
ところが、このアンテナ工事は、一部のワイヤーをこの屋根瓦を留めている釘部分から、引っ張っていました。
風が吹くとワイヤーに張力がかかります。
棟包みを止めてある釘にアンテナを支えるだけの強度はありません。よってこの様な状況になってしまったようです。
このまま放置しておくと状況はさらに悪化しますので、今回このアンテナは撤去させていただくことにしました。
恐ろしい工事ですね。
当店とは関係ありませんが、同業者として情けない思いです。
新しいアンテナも屋根上に屋根馬で施工させていただきました。
風の影響を軽減させるため、小型八木アンテナで施工させていただきました。
今度は建物構造材にしっかりとワイヤー止めしましたので、大丈夫です。
棟包みも元に戻しておきました。
これでもう安心ですね。
当店は地域密着アンテナ工事専門店で職人の店です。
愛知県の地理的特性・電波的特性を熟知していますので、あま市で最も適したアンテナ工事を提案させていただくことができます。
アンテナ工事は職人仕事です。
美容院や美容師によって仕上がりが違うのと同じく、工事職人により仕上がりや受信性能が大きく異なります。
一般の方々が想定されておられる以上に、工事店間の技術格差は大きいです。
各店舗の工事金額だけ比べてもあまり意味がありません⤵😥
お店の実力は施工実績や、
お客様評価で判断できます。
アンテナは一度設置したら40年!
残念な工事で後悔しないようにしたいですね!