愛知県一宮市の既存住宅の方から、アンテナに鳥が止まって出入口が汚れて困っているとのご相談をいただきました。
屋根上にアナログ時代の八木アンテナがあります。
八木アンテナの素子は鳥さんが止まるのにピッタリの構造をしており、アンテナの真下は鳥の糞だらけになります。
特に、山や川が近い環境の地域は鳥さんがたくさんいますので、その傾向が強くなります。
現状特に受信状態が悪いわけではありませんが、この機会にアンテナを交換することにいたしました。
先ずは既存アンテナを解体して行きます。
昔はこんな大きなアンテナを立てていたのですね(^^♪
外壁塗装を行った際、サイドベース金具も一緒に塗り込んであります。
交換することも可能ですが、これを剥がすと元々の下地が出てきます。
サイドベース金具の状態が悪いわけではありませんので、お客様とご相談してこれは撤去せずに再利用する形で今回は施工して行きます。
今回は、地デジアンテナ交換と、この機会に4K8K放送も視聴したいとの申し出でしたので、新しくBSアンテナも取り付けしました。
下部のサイドベース金具にBSアンテナを取り付けました。
強度的にも問題はありません。
むしろ、塗料が入り込んで、ガチガチに止まっています。
地上波は平面のデザインアンテナです。
もうこれで、鳥が止まって糞をすることもなくなるでしょう。
今回取り付けたBSアンテナは、4K8K対応最新型BSアンテナです。
4K8K放送は最大3.2GHzまでの電波帯域を利用して放送されています。
今日の新築住宅は、建物側もこの規格に合わせて施工されていますが、2018年以前の建物はその様な仕様になっていません。
この住宅も建物側の分配器が2.1GHz対応品ですので、4K8K放送は全部は伝送できない規格となっています。
本来ならば交換が望ましいですが、、、
実際には、交換しなくても観られることも多いのです。
表示にある2.1GHzはそこまでの電波は「保証しています」という意味で、2.1GHzまでしか送れないという意味ではありません。
確かに3.2GHz対応の最新型と比較すると電波の減衰量は大きくなりますが、2.1GHz以上の電波はカットされる訳ではありませんので、「それなりに使用できる」という状態となります。
もちろん推奨している訳ではありませんので、電気店側からは「大丈夫」とは申し上げられませんが、費用を抑えたい場合や完璧を求めなければ、「それなりに使用できる」というのも選択肢のひとつと思います。
アンテナ工事専門店スターアンテナでは、業務用の電波発信機と電波測定器を使い、既存住宅のアンテナ設備の状況判断を行っています。
どれほど減衰するのか?経年劣化の進行具合などを数値で確認できます。
それにより、お客様宅で最善の改修・修繕のご提案をさせていただいています。
この度はスターアンテナに、ご依頼いただき誠にありがとうございました。