弱電界地域である岐阜県岐阜市は、アンテナ工事の施工難易度が高い地域です。
地域により受信可能チャンネルも変わります。またスターアンテナでは、施工方法も地域によって変化させていただいております。
今日の住宅は岐阜市北部の新築住宅。
地上波と4K8K放送のご依頼です。
この辺りの地域は、岩崎にある眉山という山から発信されている長良局受信地域となります。
中京広域局である瀬戸市方向に金華山があるため、岐阜市北部の地域は電波の死角地帯となり受信できません。
そのためこの地域では、アンテナを北方向に向けて長良局から受信することになります。
長良局はこれらの地域を救済するために設置された小型中継局のため、電波の出力がそれほど大きくありません。
そのために電波塔方向に小さな障害物があるだけで大きく電波が減衰する傾向にあります。
今日の住宅は電波塔方向に道路を挟んで隣家がありました。距離は10m程度離れていますが、やはり影響はあるようです。
壁面でも受信レベルはギリギリセーフで施工可能ではありましたが、安定した受信を確保するために、サイドベース金具でアンテナを高く上げて設置しました。
壁面と比較して約1.5m高い位置となります。この位置であれば隣家よりも高い位置となり、電波状況は一気に良好となります。
数値で言うと壁面で100であったレベルが300程度まで上昇した感じです。
ちょっとの違いではなく、次元が違うレベルの変化です。
アンテナ自体のスペックを気にされる方も多いようですが、今回のケースでは、壁面では高額で巨大なアンテナを使用しても、100が110程度まで上昇するレベル改善しか見込めませんが、1.5m高さを上げることにより、100が300にまで上昇しました。
このことからも、アンテナ工事は設置する場所と周辺環境が極めて重要であると云えると思います。
この度はスターアンテナに、ご依頼いただき誠にありがとうございました。